カーネーション農家 森農園さんの意見
・母の日以外のイベントに花を贈ることは出来ないか
3?4月がカーネーションの出荷ピークなので、母の日と時期がずれているため、イベントに合わせて収穫すると花が弱くなってしまう。最も良い状態で消費者に届けたいので、母の誕生日や自分の誕生日に母親に感謝の意味を込め、花を贈ると分散されるのではないか。
・茎が曲がったなど規格外の花の活用法
アレンジには茎が長くなくてもよく、イギリススタイルは自然なラインを生かしたアレンジができる。
ブバリア農家 安賀さんの現状
淡路で1軒だけのブバリア農家で、3年前にカーネーションから転向。
転向理由として、カーネーションは頭打ちで採算が取れないそうだ。
・ブバリアは安定した出荷ができない
ブバリアは6?8月が出荷ピークで、1回収穫すると次の収穫まで3か月かかる。そこで、1?3月の出荷が少なってしまう。
その対策として、6?8月は他の花は出荷も少なくなり日持ちせず、1?3月は市場に花の出荷も多く他にも花がある。なので、売り方を工夫し3か月に1度しか出回らないという商品価値をつけ、ブバリアの価値を高めて販売する。
・ブバリアは3年に1度株を植え替える。その時に、どんな色にするか試案している。
FWJから人気の色、アレンジの際に使いやすい色を提案する。
カーネーション農家 浦共選さんの現状
・淡路は昔から赤のカーネーションが有名だ。赤は主に仏花に使われているが他の活用はないのか、また赤に限らず母の日以外のイベント、例えばフラワーバレンタイン等を展開できないか。
・カーネーションは単価が安く、生産のための経費のうち、特にハウスの油代が問題
農家さん曰くカーネーション一本分で油代、2本分で苗代の採算となる。
・カーネーションは出荷までに2年かかる
苗付けの1年前に苗の発注をするのでどんな色がいいか、流行るのか分からない。
FWJから提案できること
・農家さんに流行色の提案をする。
・母の日以外のイベントの発信。
・規格外の花の活用法。
感想
今まで母の日は、花農家さんにとって喜ばれているイベントと思っていました。しかし実際は、花農家さんにとって負担となっているという事に驚きを感じました。
また、花農家さんと消費者との花の色の需要感覚の違いなどを、会ってお話しして初めて知ることが出来ました。
花農家さんは大変厳しい現状の中で、手間暇かけて作られる花への思いを実際に聞くことができ、良い経験となりました。
なかでもカーネーション農家の森さんの『悲しい事件があった現場や家庭には花がない、例えば姫路のこども園には花壇がない。一本でも飾っているだけでも違う』という話を聞きニュースで観た現場には花壇がなかった事を思い出し、改めて花は人の心を育てるものだと思いました。なので、今後さらに花のある暮らしを発信していきたいです。
一般社団法人Flower Works Japan事務局兼編集部です。
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