お花の基礎知識

イギリススタイルのフラワーアレンジメントの特徴を教えて!

イギリススタイルのフラワーアレンジメントの特徴を教えて!

フラワーアレンジメントを習おうと探し始めると、いろんな国のスタイルがあることに気づかれると思います。
何を基準に選ぶかは、あなたが「これが好き!」と思えるデザインかどうかを大切にすれば良いですね。

今回は一般社団法人フラワーワークスジャパンが教える
イギリススタイルフラワーアレンジメントの特徴についてご紹介いたします。
フラワーレンジメントを習おうとお考えのあなたの参考になったら幸いです。

イギリススタイルのフラワーアレンジメントの特徴とは

1.庭に咲いている花のようにアレンジメントを作る

イギリススタイルのフラワーアレンジメントの特徴の一つに、自然に咲いている姿に見える!(見せる)ということが挙げられます。
イングリッシュガーデンは、植物が自由に咲いているように見えますが、実は綿密に計算された自然美を表現しているのです。

手入れがされずに伸び放題、育ち放題の野性的な状態と、イングリッシュガーデンの様子が異なるのは一目瞭然。
実は咲く時期や育つ大きさや高さなどを、計算して植えられています。この手法が、フラワーアレンジメントにも生かされているのです。

イングリッシュガーデンに咲いているように、自然にアレンジするとはどういうことなのでしょうか。
詳しく説明していきしましょう。

1.自然の摂理を理解する

イギリススタイルの一番の特徴は、庭に咲いているようにアレンジをすることです。庭に咲く花をよく見てください。
バラは枝の先、一番上から咲き始め、デルフィニウムは一番下の花から咲いていきます。また、自由に伸びたりしなだれたりしています。
その自然の摂理をアレンジメントで表現しています。

2.自然な枝や茎の流れを生かす

咲いている花の茎や枝の形をよく見て、それに逆らわずアレンジをします。自然の花姿を大切にすることや、枝や茎の流れを生かすことで、ありのままの花の姿を表現できるのです。

3.グリーンをたくさん使う

3?5種類のグリーンを入れてアレンジを作ります。いろんな種類のグリーンを使うことにより、草原の中に花が咲いているような自然な感じを出すことができます。

4.空間(隙間)を生かして構成する

イギリスでは、花と花の間を蝶々が飛べるくらいの空間を作ることで、美しいアレンジが生まれると言われています。花同士が当たらないように、間隔に注意してアレンジします。

5.高低差をつけてアレンジをする

庭に咲いている花で、隣り合う花が同じ高さで咲いていることはありませんね。
ですので、花首ひとつくらいの高低差をつけながら、アレンジをしています。計算されていますが、これも自然に見せるテクニックの一つです。

6.左右非対称でアレンジをする

庭に咲いている花を思い浮かべると、均一に同じ花やグリーンが咲いているわけではありません。
種類の異なる花やグリーンを使うことで、いろんな種類が植えられている庭を彷彿させることができるのです。

2.明確な制作手順(ルール)がある

イギリススタイルの2つ目の特徴に、決められた明確な手順(ルール)があるということが挙げられます。ルールがあるので、覚えれば初心者のあなたでも簡単に作れるようになれます。

1.グリーンからアレンジする

イギリススタイルのフラワーアレンジメントはグリーンから挿していきます。

花器にオアシスをセットした後に、一番初めにグリーンから挿していきます。
図のように、十字に入れてからグリーンで形を作ります。(図はオーバル)

フラワーアレンジメントの基本オーバルアレンジメントの作り方とコツ

2.ポイントフラワーを入れる

中心(フォーカルポイント)になる花を奇数本になるようにいれます。
同じ高さに揃って咲く花は自然界にはありませんので、この時も複数本が同じ高さにならないようにしましょう。

3.手順(ルール)通りに入れる

オールラウンドアレンジではインパクの強い(大きな)花から、フェイシングアレンジではラインの花から、挿していきます。
制作手順(ルール)は小さなアレンジを作るときでも大きなアレンジを作るときも変わらない

テーブルサイズのクレッセントアレンジ

上記の写真は、資格課題のクレッセントアレンジです。きっちりと作られていますね。グリーンでホリエージを作って、ポイントフラワーを入れて、ラインフラワーを入れて..と、制作手順(ルール)通りに作ってあります。
作り方を覚えれば、初心者のあなたにも作れるようになります。

アシンメトリーなバランスで制作したクレッセントアレンジ

上記の写真もクレッセントアレンジです。横幅は90センチくらいはありましょうか。かなり大きなアレンジですね。
先ほどのテーブルサイズのクレッセントアレンジとは、違うものに見えるかもしれませんが、制作手順(ルール)は、グリーンでホリエージを作って、ポイントフラワーを入れて、ラインフラワーを入れて..と大きくても小さくても同じなんです。
迷ったら基本に返る。手順(ルール)を思い出して、デザイン的に長くしたり、流したりすると、伸びやかな素敵なアレンジが出来上がりました。

フラワーアレンジメントの基本/クレッセントの作り方とコツ

おわりに

イギリススタイルの特徴をご理解いただけましたでしょうか。
フラワーアレンジメント習いたいあなたが、教室を選ぶときの参考になりましたら幸いです。

FWJ発行のフラワーアレンジメントの資格について

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