今年もクリスマスが近づいてきましたね!
クリスマスはステイホームでゆっくりと過ごす方も多いのではないでしょうか。
今回はクリスマスについて、あらためて調べてみたのでくわしくご紹介したいと思います。
クリスマスとは
日本では、クリスマスは季節のイベントとして楽しまれていますが、クリスマスとは本来
キリスト教において、神の子であるイエス・キリストが降誕したと言われる日です。
キリストの誕生日と言われることもありますが、聖書には誕生日を明記した記述はないため、生誕を祝うお祭りのことをいいます。
クリスマスツリー
イギリスでは1841年、ビクトリア女王の夫であるアルバート公がウィンザー宮でクリスマスツリーを飾り付けたのが始まりとされています。
ツリーには必ず常緑樹を使います。エバーグリーンとも言われますね。
一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠をあらわし、イエス・キリストが与える『永遠の命や愛』を象徴しています。
オーナメントの意味
何気なくつけているツリーのオーナメントにはそれぞれ意味があります。
- クリスマスツリーの一番上の星
キリストの誕生を3賢者に知らせたベツレヘムの「星」
- 赤いボール
アダムとイブが食べた「知恵の実」で知られる「りんご」
- イルミネーション
空に輝く「星」
- ベル
キリストが生まれた事を人々に知らせるための「鐘」
もとは悪霊を追い払うためにも使われた
- 赤と白の「J」のキャンディ
イエス (Jesus) の頭文字の「J」
リースの歴史
クリスマス飾りに欠かせないのがリースです。
リースとは古代から伝わる花や葉で作られた輪で、様々な儀式やシンボルに使われてきました。
- 古代ローマでは月桂樹の花輪をつけて権力を示した
- 古代ギリシャではオリンピックの勝者に花輪を授与した
- 古代エジプトでは神々の像を飾るために布で作った輪に花を飾った
など様々なシーンで使われてきました。
クリスマスの2種類のリース
クリスマスシーズンには、クリスマスリースとアドベントリースの2種類のリースを飾ります。
クリスマスリース
クリスマスリースの意味
- 始まりも終わりもない神の永遠の存在
- 春から冬への季節のサイクル
- 命の再生への願い
- 神からの永遠の愛
使用される材料の持つ意味
- 柊: 十字架刑でキリストが身に着けていたとげの冠
赤い実はキリストの血
- 松: 永遠の命
- シダー: 癒し
- ローレル:痛みと苦しみを克服する
- 松ぼっくり、種子、ナッツ類:誕生と再生
クリスマスリースを飾る意味
クリスマスリースを飾る場所に特に決まりはないですが、玄関のドアが一般的です。
玄関ドアに飾る意味として良く知られているのが
- 魔除け
- 豊作祈願
- 新年の幸福祈願
キリスト教徒にとっては、もともとクリスマスの花輪は十字架にかける「とげの冠」を意味しており、イエスキリストの苦しみの象徴でもあると言われています。
リースを玄関のドアに掛けることによって、イエスキリストの魂を家庭に招いているという説もあります。
またこの他にも「家族全員が無事に帰って来ますように」と願う意味もあります。
室内でも特に決まりはありませんが、リビングルームや廊下の壁、玄関周りと、ゲストを歓迎するという意味でも人の出入りが多いところに飾られているように思います。
クリスマスリースの飾り方
ドアや壁を傷つけたくない場合はリースハンガー、室内ではイーゼルなどもおすすめです。
- リースハンガー ドアに掛けてフックを取り付けることができます。釘などを使わないのでドアを傷つけません。
- フックをつける 粘着式のもの簡単に取り付けられます。
- リボンで吊るす リボンをつけて、内側のドアでリボンを止める。
- 内側のドアにフックを逆さに着けて、リボンを結んで止めます。好みの長さに調整しやすいです。
- イーゼルに立てる
- リーススタンドに吊るす
- テーブルに置く 真中にキャンドルなど立ててもおしゃれです。
クリスマス・キャロル
クリスマスが近づいてくると、どこからともなく聞こえてくるクリスマス・キャロル。
日本でもこの季節になると街なかの至る所で耳に入ってくるので馴染み深いと思います。
クリスマス・キャロルとは
幼少の頃、お気に入りだった歌の1つに「クリスマスの12日」という歌がありました。
1780年頃にフランスからイギリスに伝わったと言われる「クリスマスの12日」はツリーを前にした子どもたちに親しまれてきたものです。
クリスマスの12日間に毎日愛する人からプレゼントをもらうという歌詞です。
プレゼントは日ごとに増え、その度に歌詞が長くなるため記憶ゲームのように歌って、間違えると罰ゲームのお遊びとしてもイギリスの子供たちに親しまれてきました。
アドベントとは
クリスマスシーズンはアドベントから始まります。
アドベントとはラテン語のAdventus(到来、出現)に由来します。
イエス・キリストの「降誕祭」を待ち望んで準備をする期間です。
クリスマスの4週間前の日曜日、または11月30日(聖アンドレの日)から直近の日曜日から始まり、12月24日クリスマス・イブまでの期間を指します。
「待降節」または「降臨節」と呼ばれます。
アドベントを過ごすためのアイテム
アドベントを迎え、過ごすためのアイテムをご紹介いたします。
アドベント・カレンダー
出典: Shutterstock
アドベントを迎え、その期間を過ごすために大切なアドベント・カレンダー。
12月1日から24日まで、24個の窓や引き出しがついたカレンダーで、クリスマスまでをカウントダウンして待ちわびるものです。
窓や引き出しを開けると聖書の言葉やお菓子やおもちゃなどが入っています。
中身に特に決まりはなく、種類も豊富で大人向けにはコスメや紅茶セットなどもあります。
人気の紅茶やコスメ、お菓子のブランド店などでもいろいろな商品があるので見ていても飽きません。
好みのブランドが今年はどんなアドベント・カレンダーを出しているのかと、調べてみるのも楽しいと思います。
アドベント・リース
出典: Shutterstock
装飾というよりは、キリスト教の儀式的なものなのです。
アドベント・リースはアドベントの象徴で、室内に飾る卓上のリースです。
16世紀にドイツのルーテル教会に最初に使用されそれから様々な宗派に広がったと言われています。
「永遠の命」を象徴する常緑樹で作ったリースに4本または5本のキャンドルを立てたものです。
王冠にも見えることから「アドベント・クラウン」とも呼ばれます。
教会では祭壇近く、家庭ではダイニングテーブルなどに飾られます。礼拝の日曜日が来るたびに1本ずつ火を灯し、クリスマスまでの4週間に灯す火が増えていきます。
5本目のろうそくは、「キリストの誕生」を表すキリストキャンドルと呼ばれ、クリスマス・イブまたはクリスマス当日に火を灯します。
アドベントキャンドルの色と意味
ろうそくにはそれぞれ意味があります。
宗派によってろうそくの色は異なりますが、伝統的にはそれぞれ以下となります。
1本目:預言のキャンドル
紫色で『希望』を表します。
2本目:天使のキャンドル
紫色で『平和』を表します。
3本目:羊飼いのキャンドル
ピンク色で『喜び』を表します。
4本目:ベツレヘムのキャンドル
紫色で『愛』を表します。
5本目:キリストのキャンドル
白で『キリストの誕生』を表します。
クリスマスは12日間もある!
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キリスト教の世界では、クリスマスは「12日間」とされています。
イエス・キリストが降誕したと言われるクリスマス12月25日を「一夜目」と数えて、「十二夜目」になる1月5日までがクリスマスです。
ベツレヘムの星のお告げによって、キリストの誕生が西方教会で祝われているのを知った東方の3人の賢者が「十二夜」をかけてキリストのもとへ辿り着き、礼拝した日が1月6日(エピファニー/公現祭)と言われる祭日です。
クリスマスのお祝いと言えば「ミンスパイ」
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イギリスの伝統菓子で知られる「ミンスパイ」はクリスマスには欠かせないお菓子です。
ドライフルーツと3種のスパイス(クローブ、シナモン、ナツメグ)が入った円形のパイやタルトです。
東方の3賢者がキリストのお祝いに捧げた没薬がこのお菓子の起源と言われています。
キリストの誕生を知らせてくれたベツレヘムの星(クリスマススター)がトップに付いているのが伝統的なデザインです。
クリスマスから十二夜までにミンスパイを毎日1個ずつ(計12個)食べると新しい年に幸運が訪れると言われています。
ミンスパイを食べるときは注意が必要です!
「黙って 静かに
願い事をしながら 食べる」
と、願いが叶うと言われています。
日本の恵方巻を頂くときの習慣に似ています。
ミンスパイは、毎年プレゼントを運んでくれるサンタクロースの好物としても知られていて、暖炉の前にブランデーと一緒に置いて、サンタクロースをもてなすと言われています。
トナカイの人参も一緒に置くようですよ。
クリスマスの風物詩
イギリスでクリスマスの風物詩と言えば、『クリスマス・パントマイム』があります。
クリスマスシーズンに演じられる家族向けの演劇で、他の国では見られないイギリス特有の風物詩と言えます。
日本で言うパントマイム『無言劇』とは全く異なり、中世ヨーロッパを思わせるような派手な衣装に身を包んだ俳優たちが、流行歌、ダンス、ジョークなどを取り入れた観客参加型の喜劇です。
女装をした男性や男装をした女性が主役で観客を楽しませるそうです。
演者は時に観客に声をかけ、一緒に歌ったり、かけ掛け合いを楽しみます。
悪者役はわざと子供たちに「君たちは悪い子だ」などとあおって、子供たちからのブーイングが大きくなるほど盛り上がるのです。
イギリスで無言劇のことは「マイム(mime)」と言い、これと区別します。
クリスマス飾りの装飾期間について
日本ではクリスマスが終わるとクリスマスの飾りをさっさと片付けて、正月モードに入りますが、本来、「クリスマスの12日間」はお祝いの期間ですので飾りはつけておきます。
1月5日の夕方「12日目の夜」から1月6日「12日目の昼」までに飾りを下ろします。
※キリストが生まれたユダヤの暦では「日没から1日が始まる」としていました。
6日を過ぎても飾っていると「縁起が悪い」とされており、一般的にはイギリスの街中の装飾は1月5日までには撤去されます。
※宗派や地域によっては「聖燭祭」の2月2日まで飾るという説もあります。
キリスト生誕40日後に清められた日または聖母マリアの清めの日で知られます。
有名なシェイクスピアの喜劇で知られる「十二夜」は、クリスマスシーズンの最終を祝うために書き下ろされたと言われています。
ストーリーはクリスマスとは全く関係ないものですが、祭りが終わったらまた厳しい冬を乗り越えなければならない、祭りの最後は飲めや歌えのどんちゃん騒ぎで楽しく過ごそうというものです。
エリザベス女王の宮廷では毎年、クリスマスの終わりになると劇団を呼び芝居を演じさせているといいます。
終わりに
クリスマスは11月30日の直近の日曜日から1月6日まで(宗派によっては節分の2月2日まで)のキリスト教のお祝いです。
今回ご紹介した内容がクリスマス文化を理解する上で少しでもお役になれば幸いです。
世界中の人々が心から笑って過ごせるような日が早く戻ることを願います。
ギフトショップ開業に向けて学んでおります。将来は、お花を受け取った方々が笑顔で、心が豊かになるようなギフトを提供できるショップを目指しています。またお花を通しての出会いを大切にし、そこから自分自身も日々成長していきたいと思っています。
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