カフェでバラを注文?食べられるお花”エディブルフラワー”
数年前、朝のTVで ”バラ園のカフェでバラが食べられる” という番組を偶然見ました。
どの番組か、どこのバラ園かも覚えてないのですが、色とりどりのバラ尽くしのメニューにとても驚いた記憶があります。その後、百貨店に入っているスーパーで ”エディブルフラワー(食べられるお花)”として、小さなバラがいくつか箱に詰められて売られているのを見つけました。
“エディブルフラワー”の存在を知ってから、実際にお料理にお花が使われているのを見る機会が数回あり、「お花を食べる」ことが徐々に浸透しているのだと気づきました。
最近私が食べたのは、「プリムラ」と「バラの花びら」です。プリムラは小さなゼリー状に、バラの花びらはプリンに添えられ、どちらも見た目がとても素敵でした。少量でしたが、食感も程よくわかり、違和感なく口にすることができました。バラの花びらには、ほんのり苦みがあったような気もします。
他に、パンジーやビオラを巻いた生春巻きや、お刺身にナスタチュームが添えられたりなど、色んなお料理で使われているようで、見た目だけでも、とても楽しい食事ができそうです。
”お刺身のつまは黄色の菊”ではなく”お刺身のつまはオレンジのナスタチューム”というのが定番になる日も近いかもしれません。食材として様々なお花を販売している会社もあり、お取り寄せしてパーティーなどで使うと、楽しんでいただけるかもしれませんね。
ビタミンCやポリフェノール…見た目だけではなく栄養も!
花は咲くときにエネルギーを使うので、ビタミン類などの栄養価も高いようです。特にバラには、美容と健康に効果的なポリフェノールやビタミンC、女性ホルモンでもあるエストロゲンなどの成分も含まれるそうです。バラを食べると内側からも魅力的な女性になれそうです!
バラの果実であるローズヒップはハーブティーとして飲用されていますが、お茶よりはむしろ、飲んだ後の実を食べることで栄養を摂取できるそうです。食用のバラは手に入りにくいかもしれませんが、ローズヒップなら手軽に試せますね。
すべての花が食用可能ではありません。毒性を持つ植物もたくさんあります。また普段アレンジに使う花などは観賞用として、ほぼ薬剤を使って育てられているので食べられません。”お花を食べる”ことに興味のある方は、エディブルフラワーとして市販されているものを使用してください。
私はベランダでバラや季節の花を育て、咲いた花をカットしてディスプレイし、花びらでバラ風呂などにしたり、今年はローズウォーターも作りました。
ベランダ栽培は害虫がつきやすく、薬品を多少使用するので、”食べられる花を育てる”という予定はまだありませんが、もしかしたら、いつの日か、レッスンの後のティータイムで「ベランダのお花で作ったケーキよ」なんて出しているかもしれません。
FWJ西宮香櫨園校”Atelier Cheer”を主宰しています。
フラワーアレンジメントが、暮らしを彩る身近なツールであること、お花のある空間があることのよろこび、お花に触れる時の楽しみを伝えていきたいと思っています。
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