概要と目的
10月5日、広島県竹原市でバラ園を経営されている「神田バラ園」さまを訪問させていただきました。
「神田バラ園」さまのバラは花びらがしっかりしていてすごく長持ちするので、フラワーワークスジャパンの先生方がレッスンすると
生徒さんにとても評判が良いのです。
なぜこんなに長持ちするのかというその理由を知りたい。
また、生産に関わる方々のバラづくりへの思いを知り、その思いを私たちのお客様まで伝えたい。
そんな目的をもってお話を伺いました。
神田バラ園 神田社長のこだわり
徹底したデータ管理
ビニールハウスの中は神田社長自ら案内いただき、どんなふうにバラを育てているのかを詳細に説明して頂きました。
ハウスの側面ではたくさんの送風機が回り、中に入ると突然大量のミストが噴き出し、あっという間に霧の中。
空気の流れ、湿度、温度、日射量、二酸化炭素濃度、水と養分の補給そして廃液まで、長年の経験で得た育成の知識がすべてデータ化され管理されていました。まさに良質なバラが立派に成長するための環境が、徹底管理されていました。
何かいつもと違うことが起きても、その原因をすぐに突き止めることができる。
笑顔の裏には、日々バラと向き合う真摯な姿勢が垣間見えました。
バラが元気よく育つためには良い環境を作ること。そして栄養を十分に与えること。
植物も人も美味しいものをお腹いっぱい食べて、いい環境だといい体ができると言われていたことが印象的でした。
バラへの愛情がいっぱい
ビニールハウスを出た後は出荷作業場へ。
ちょうど明日の出荷準備が一段落したタイミングです。
そこでの話の中で感じたのは、神田社長ご夫妻はもちろん、出荷に携わるすべての方々のバラに対する愛情。
「捌いたら一時でも早く水の中へ入れてあげたい」「花を傷つけないよう丁寧に丁寧に」といった言葉とともにみなさんの笑顔から愛情があふれだしていました。
また「運送屋さんはちゃんと運んでくれるだろうか」「花市場でも大切に扱われているだろうか」「お客様は喜んでくださっているだろうか」、自分たちの手を離れてから先のことにまで思いがつながります。
生産者の思いを共有し伝える
私たちの重要な役割
しかし、生産者のみなさんは、自分たちが育て出荷した花がどんな風に取り扱われているのかやお客様の声などを知ることはほとんどないとのことでした。
フラワーワークスジャパンの先生方は、バラがどのように作られているのか、どのように出荷されているのかを知らない。
私たちはエンドユーザーさんに一番近いところにいますので、技術を教えるときやオーダーフラワーを作るときに
花農家さんのこだわりを伝えて行かなければと思いました。
お礼を込めたプレゼント
出荷場では少しお時間を頂いて、参加した先生全員でのハンドタイドブーケを作り、感謝を込めて従業員さんたちにプレゼントを行いました。
私たちがバラを捌き、ブーケを作る姿を見ながら
「バラを丁寧に扱ってくださって嬉しいです。 出荷したバラが扱われているのを初めて見ました」
と言われていました。
美しい花姿でお客様に届けたいとアレンジする私たちのお花への思いと、美しい花姿のままで出荷して花屋さんやお花の先生に届けたいという思いは
同じだと思いました。
おわりに
今回アテンドしていただきました「姫路生花」の畑崎常務様、「西日本フラワースコッチ」店長の藤原様に感謝申し上げます。
また快く研修ツアーを受け入れてくださった神田バラ園の社長様はじめ従業員の皆様どうもありがとうございましいた。
今年の11月に開催する代表理事校のアトリエフィーズ作品展では、神田バラ園さんのバラづくしで行いたいと思います!
楽しみにしていてください。
研修ツアーに参加された先生や会員さんがブログで紹介されています。
ぜひご覧下さい。
ギャラリー
一般社団法人Flower Works Japan事務局兼編集部です。
COMMENT ON FACEBOOK