オリーブについて、その歴史から育てかた、オリーブを美味しく食べる方法までをご紹介しています。
またオリーブオイルは健康に良いオイルとして有名で、今では多くの家庭に常備されているようです。
イギリススタイルのフラワーアレンジメントでもオリーブの枝はホリエージとして使います。
常緑樹で一年中緑の葉を付けることから、アレンジメントを作るときに役に立ちます。
今回は生活と密接な関係があり、奥深いオリーブについてご紹介します。
オリーブの歴史
- オリーブの起源
オリーブはモクセイ科の常緑樹で、野生種のオリーブは何千年も前から地中海沿岸からアフリカ北岸に自生していました。その頃のオリーブの実は、食用には適してませんでした。 - 栽培の始まり
栽培が始まったのは今日のイスラエル・パレスチナ・ヨルダン・レバノン・シリアの地域だと言われてます。今から5000年?6000年前のことです。
この頃すでにオリーブオイルが絞られていたといわれています。 - オリーブが日本にやって来た
今から約400年前の安土桃山時代に、ポルトガル人の宣教師がオリーブオイルを持ち込みましたが、その頃の日本は鎖国をしていて国内で広まることはありませんでした。
その後、江戸時代の終わりの頃にオリーブの木が持ち込まれ、明治時代の後半に本格的に栽培が始まりました。
現在では香川県(小豆島など)でオリーブ栽培が盛んです。 - アルベキーナ・・・小粒な果実が鈴なりにつき、実は主にオイル用
- オヒブランカ・・・寒さや病気に強く栽培初心者向け、葉の裏は白っぽいシルバー色
- コレッジョラ・・・実付きがよく香りのよいオリーブが取れる。環境の変化にも強い
- シプレッシーノ・・・スマートに成長するので鑑賞用として日本で栽培が多い。
- ネバディロ・ブランコ・・・シルバーリーフが美しく観賞用で、枝が密集するので生垣やトピアリーに向く。
- モライオロ・・・病気に敏感で剪定に弱い品種。濃い緑の葉が印象的。
- ピアクル・・・世界でもっとも多く栽培されているスペイン原産のポピュラーなオイル用品種
- マンザロニ・・・小さなリンゴのような実をつける。実付きがよくオイル、テーブルオリーブ両方にもちいられてる。
- ルッカ・・・日本で多く栽培されている品種。実はオイル向きで寒さや病気にも強い。
- ナチュラルなリース オリーブの枝と葉を使ったリース。丸いリースを作った後もしばらくは葉はグリーンを保ちます。ドライになっても素敵です。
- 寄せ植え
オリーブとほかのグリーンの植物、草花を合わせて寄せ植えを作り、玄関先などに飾ります。 - フラワーアレンジメント
イギリススタイルでは切った枝を、ホリエージ(グリーンで形を作ること)に使用してます。 - 塩漬けにして抜く・・・オリーブの実(あらかじめ種を取っておくのが好ましい。)を10?20%の重さの塩をまぶし、消毒した密閉容器に入れて冷蔵庫で保存して1ヵ月後くらいからが食べごろです。そのまま食べる場合は塩漬けした実を薄い塩水につけて塩抜きをしてから食べます。
- 重曹につけて渋みを抜く・・・3%の重曹水に実を漬けます。浮いてきた実が空気に触れないように落し蓋をし、渋みが抜けたら重曹水を洗い流すために水に漬け、その後塩水に漬けます。
オリーブを育てる
オリーブの特徴
世界ではオリーブの品種は1000以上あると言われています。
日本でのオリーブ栽培の歴史はさほど古くはないのですが、最近では日本でも多くの品種のオリーブが手にはいるようになりました。
オリーブはおもに果実を利用する果樹です。オリーブの塩漬けや実を絞って作るオリーブオイルは有名です。
成長は早く、とても大きくなる品種もあります。
オリーブの種類
手に入れやすく育てやすい品種をいくつか紹介します。
オリーブの木が好む生育環境
地中海沿岸地域原産のオリーブは温暖で日当たりのいい場所を好みます。
庭に植えることが出来るのは年間の平均気温が15?20度の地域です。
寒冷地では鉢植えにして冬は凍結しない暖かい場所に移動させます。
水やり
庭植えの場合は水やりに特に神経質になる必要はありませんが、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
用土
オリーブは加湿に弱いので水はけのよい土に植えます。
また弱酸性を好みますので、鉢植えの場合はオリーブ用の用土を使用すれば問題ないでしょう。
庭植えの場合は毎年2月ごろに石灰類を施し弱酸性を保ちます。
肥料
オリーブの木の肥料の与え方・時期などは多くの植物と共通しているようです。
与え方としては株元から少し離してまきます。
まく時期は芽が出てくる春4月ごろ、実がなる直前の秋10?11月ごろ、根が休眠している冬1月ごろです。
結実について
オリーブには同じ品種の花粉では受粉しない「自家不結実性」という性質があります。
実を採取したいと思う場合は、違う品種のオリーブを2本植えるのがおすすめです。
オリーブを飾る
オリーブの実を食べる
オリーブの実は渋くてそのままでは食べることができません。渋みを抜いて保存食としてから食べます。
実を塩漬けやオイル漬けにしたものをテーブルオリーブと呼んだりします。
渋みを抜く方法
オリーブオイルを味わう
オリーブオイルはバージンオリーブオイルとオリーブオイルに分けることができます。
バージンオリーブオイルは実の一番搾りのオイルです。
サラダやパンにかけたり、ドレッシングにしたりとか生のままで食べるのに適した風味と香りに優れたオイルです。
一方オリーブオイルは精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたものです。
焼き物や炒め物などの調理に使うことが多いです。
オリーブオイルは熱・光・酸素に弱いので、必ず直射日光の当たらない暗所におくようにします。
酸素に弱いので開封後は1?2ヵ月以内に使い切るようにしましょう。
またオリーブオイルを冷蔵庫に入れると白いかたまりが出来ますが、これは温めると元にもどります。
オリーブは育てたり、採れた実を食べることが出来たり、暮らしを楽しむグリーンとして人気があります。
水の管理に気を付ければ比較的簡単に育ちますので、オリーブの木を植えたいと思っているあなたのご参考になれば幸いです。
バラに憧れて、イギリスに憧れて、イギリススタイルのフラワーアレンジメントの資格を取得いたしました。
そして2018年春兵庫県川西市の自宅アトリエで教室開講いたしました。
“日々の暮らしにイギリスとバラを・・・”をモットーに自宅の庭のグリーンも使って自在にイギリススタイルのフラワーアレンジが出来る楽しさを伝えていきたいと思います。
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