毎年11月ぐらいからクリスマスのリースやアレンジに使われるヒバやコニファーなどの常緑針葉樹が店頭にならびます。生の素材で作ったリースをフレッシュリースと呼びます。今回は、フレッシュクリスマスリースに適した花材、作り方、コツまでわかりやすく説明します。
クリスマスリースに適した常緑針葉樹
常緑針葉樹とは、年間を通して葉を落とす時期のない木のことです。エバーグリーンとも呼ばれています。基本的に、葉が細長い針状になっています。クリスマスリースを作る時によく使われ、初心者の方でも使いやすい常緑樹をあげてみます。
1.サツマスギ(ヒノキ科スギ属)
ヒムロスギとも呼ばれる常緑針葉樹です。モコモコした感覚があるので、厚みも出しやすく、柔らかな丸みのあるリースができます。
2.ヒバ(ヒノキ科ヒノキ属・アスナロ属)
ヒノキ(ヒノキ属)やサワラ(アスナロ属)の葉をさします。シノブヒバ(ヒノキ属)がよく流通しています。葉は平面的、葉先がシャープで軽やかなので動きを出しやすいです。
3.クジャクヒバ(ヒノキ科ヒノキ属)
葉がクジャクの羽のように見えるとして名がついています。先端が黄色いものはオウゴンクジャクヒバ(黄金クジャクヒバ)ともいわれ、色味的にもリースのアクセントにもなります。
4.ブルーアイス(ヒノキ科イトスギ属)
うろこ状の葉に白い粉がついていて、シルバーグリーンともメタリックブルーとも言われるような独特な色合いです。他のグリーンと一緒に使うと動きがでたり、シックな雰囲気も出せます。香りも良いです。
クリスマスリースの作り方
リースの作り方には、花材をグルーガンで固定していく方法や、リースワイヤーで巻いていく方法など色々あります。今回はリースワイヤーで固定する方法で作ってみます。
参考
出来上がり寸法:直径約40センチ
使用花材:サツマスギ(約70cm×3?5本)、クジャクヒバ(約70cm×3本)※本数は目安です。葉の付き方で本数は変わります。
その他:リースワイヤー、リースベース(直径約25cm)、リボン・オーナメントなど、エプロン(葉の粉などが衣服につきやすいです)、軍手(ワイヤーや木のヤニなどが手に付着して汚れやすいです)、マスク(葉の粉に敏感な方)
リースベースを用意する
リースベースは、100円ショップやクラフト店で様々な種類や大きさのものが販売されています。グリーンをたくさんつけていくので、しっかりとしたものを選びましょう。
グリーンを固定する
1.グリーンを10センチ?12センチの長さでカットします。きっちり揃える必要はありませんが、長さを揃えておくと形が整います。茎の下2cmほどについている葉を取り除いておくとワイヤーが巻きやすいです。
2.リースワイヤーをリースに巻き付けます。内側から外側へしっかり引っ張っりながら固定します。
3.カットしたグリーンを束にしてもち、親指で支えベースの上にのせます。この時、グリーンがベースの裏に回りこまないように気を付けます。
4.ワイヤーを巻き付けます。
内側から外側へ3周ぐらいしっかりワイヤーを引っ張りながら巻き付けます。
5.少しずつずらしながらグリーンを重ねていきます。リースの幅を広げたいときには束を左右にずらしながら調整していきます。
7.時々、顔を挙げて全体を確認しましょう。
8. 最後の方は入れにくいですが、スタート部分の束を持ち上げながら入れて巻きます。
9.巻き終わりはワイヤーを20cmほど残してカットしてから2、3周巻き付け、裏で巻き付けたワイヤーに絡めます。ワイヤーの先はリースに入れ込みます。
10.引っかける部分をつくります。ワイヤーを10?15cmカットしUの形にしたものをベース裏に差し込み固定します。余ったワイヤーの先は、ベースに入れ込みます。
リースに飾りをつけて完成
11.リボンを付けます。リボンのワイヤーを開いてリースの上から挟み込むように配置し、後ろでワイヤーを引っ張りながらねじりしっかりと固定します。
余ったワイヤーの先は、ベースに入れ込みます。裏面にワイヤーの先が出ないようにしましょう。飾ったときにワイヤーの先で、壁や建具に傷をつけないようにするためです。
ワイヤーの付いているオーナメントは、ワイヤーにグルーガンをつけて固定できます。
プロ技!クリスマスリースの作り方のコツ
グリーンを巻き付けるときはリースワイヤーを1巻き事にしっかり引っ張ると、ベースから外れることがありません。また、手元ばかりに気をとられがちですが、時々顔を挙げて全体のバランスを確認しながら入れていくのも大切です。
同じ方法で、花材を変えてユーカリやミモザ、オリーブなどを使っても季節のリースを作ることができます。
素敵なリースを作ってみてくださいね。
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FWJ西宮香櫨園校”Atelier Cheer”を主宰しています。
フラワーアレンジメントが、暮らしを彩る身近なツールであること、お花のある空間があることのよろこび、お花に触れる時の楽しみを伝えていきたいと思っています。
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