Atelier Cheer 千草美樹先生インタビュー vol.02

衝撃だった体験レッスン　今このタイミングだったからこそできたこと

FWJ: アトリエフィーズにお越しいただいて始めての体験レッスン、いかがでしたか？
千草: もともとヨーロピアンスタイルを習っていたので、イギリススタイルはそんなに大きくかけ離れたものではありませんでした。ポイントフラワーの位置が違ってたりとか、細かい違いはあったけど、何より驚いたのは大きさが全然違う！『こんなに沢山の花を使わせてくれるの？』って思いました。すごく新鮮な花でしたし。体験レッスンはとにかく衝撃的でした。
先生にアレンジメントについて、細かい質問をしたんですけど、全部丁寧な返答が返ってきました。「そんなの適当でいいのよ」とか、「感覚でいいのよ」とかそういう曖昧な言葉は全然ありませんでしたね。
今までの先生には、「そこは適当で」とか言われていたから、何がどう適当なのか分からなくて困ったこともありました。解らないままやってるのに、周りに「すごいね」って言われるのが自分では納得できなくて。
FWJ: 今まで習った中では、定められたアレンジ方法や規定がなかったんですね。
千草: それで１０年習っても、技術的なことに全然自信が持てなくて、ずっと自信がない自信がないって言ってました。
当時はこのアレンジが良いのか悪いのかってことさえ分からなくて。谷川先生はそれが正しい理由、ダメな理由、手直しの方法、どれも教えてくれました。それで自信を持ってアレンジできるようになりました。ここ数年ですごい自信をつけてもらったと思います。
FWJ: アトリエフィーズには最初から資格のコースに入会いただきましたが、資格取得後の夢や目標はありましたか
千草: 当時は資格を取ることがひとつの目標だったので、その後のことは全然考えてなくて。
漠然と何かやりたいとは思ってたけど、取得した時点では明確にはなっていませんでした。
初めて資格を取得したのが、以前アトリエフィーズが発行していたプリザーブドフラワーのディプロマ。
それを取得してすごい自信が持てたと思います。ちょうどその頃FWJが設立されて、理事にならないかって声をかけていただきました。
FWJ: FWJの設立が2013年の4月でした。設立記念パーティーが6月に行われましたね。
千草: その1ヶ月後、7月から花仕事支援セミナーが始まりましたよね。
私にとってはすごいいい流れだったんだと思うんですよ。先生の話を聞いて、教室を開いたら私もこんなふうに教えられるのかなって、夢を描けて。「私にも出来るのかな」が「私もやる！」にハッキリ変わったと思います。セミナーで勉強してるうちに本当に教室を開きたいと思うようになったんです。
FWJ: 花仕事支援セミナーの第一講が、「自分が将来持ちたいアトリエをプレゼンする」だったんですが、今振り返ってみていかがですか
千草: 歩みは遅いかもしれないけど、いいペースで自分のやりたいことを1つずつ掴んでいるなという実感はあります。プレゼンした以上に進むイメージです。教えてもらったことを活かして、出来ることが増えてきました。ここに来るまで谷川先生の叱咤激励もあったし(笑)
FWJ: 最初のセミナーのプレゼンテーションを思い出して、今と比べてどうですか、当時イメージしていたものになりましたか？
千草: 当時イメージしていた、それ以上のものを最近は求めるようになってきました。
自分の教室から資格取得者を出すという目標がブレずに、ようやくここまでたどり着けた気がします。これからも、もっとずっと生徒さんの力になりたいと思います。
FWJ: 先日待望の資格取得希望の方が入会されましたね。
千草: こんな日が来るなんて夢みたいです！
それもつい最近でしょう。いろいろ勉強してきて、諦めずに頑張ってきて、ようやく掴み取れた感じ。
一番初めのボードに「楽しみながら、ちゃんと教える」という気持ちを込めていたと思うのだけど、上手い具合にちゃんと軌道に乗ってきたかなと思います。
FWJ: アトリエチアーをオープンされたのが2013年の9月でしたよね。
千草: 今年(2017年)でまる3年、足掛け4年目。3年4年目の間に、自分自身がすごい変わったと思っているし、変えてもらったと思っています。
周りにはもっと要領よく出来る人もいるかもしれないけど、べつに回り道をしているわけではない。
自分のペースっていうのがあって、それが私には3年必要だったんだと思います。3年掛かってようやくいろんなことが分かり始めたのかな。
FWJ: 進むべき道をご自分のペースで進まれている印象ですね。
千草: 最近すごい実感してます。
ここに来るまでは、これでいいのかなとか、間違ったことしているのかなって思ったこともあるんだけど、谷川先生が軌道修正してくれたり、石井先生のような目標になる人もいたし、ここにくるまでの全てが必要なものだった感じ。
いい環境の中で育ててもらったという気はします。
FWJ: 既存の仕事との兼ね合いはどのように調整されていますか
千草: 仕事の割合は6：4くらい。将来的には花仕事をメインにしたいと思ってます。花の仕事だけで大丈夫なように頑張ろうと思います。
FWJ: 今お教室は、銀の糸（貸し教室）とご自宅でされているということなのですが、ご自宅でレッスンすることに関しては、ご家族の協力が欠かせないですよね。
千草: はじめは心配されることはありましたが、辞めてと言われるわけでもありませんでした。主人は明日レッスンがあると伝えたら、掃除を手伝ってくれたり、子供を連れて外出してくれたり協力してくれます。
FWJ: 素敵なご家族ですね！
千草: とてもありがたいですよね。いつも感謝しています！